250615 Googleスプレッドシートのスクリプト(GAS)とAIを使ってプログラミングしたフリーの「簡易MAP作成ツール」に、「楽天・Amazon検索結果htmlを保存する」「検索結果htmlを解析して調査シートを作成する」機能を追加しました。
▼はじめに
商品企画アイデアのきっかけや人への説明材料として、自社や競合他社品を価格や分類で整理して2次元マップに配置するMAP(マップ)を商品企画者やアシスタントの方に代わって作成してくれる「簡易MAP作成ツール」ですが、MAPを作成するには、調査シートを準備する必要があります。
調査シートの作成は、楽天やAmazonでキーワードを入力して、表示された検索結果から必要事項を1つずつ表にコピペしていくという単純作業で、できることならばページ自動で読み込んで表に配置してくれたら・・・とずっと考えていました。
そして今回、AIの力を借りることで、キーワードを入力するだけで、検索から表(調査シート)の作成までを自動で処理してくれるスクリプトを作成することができました。
これにより、市場調査・比較・MAP作成などの作業に時間を取られることなく業務が進められるようになり、とても助かっています。
今回は、AIとしてClaude(https://claude.ai/)とGemini(https://gemini.google.com/app)に質問しながら、Googleスプレッドシート上にてスクリプトを作成しました。
▼新機能「楽天・Amazon検索結果htmlを保存する」
これまでは、楽天APIを利用して検索結果を入手していましたが、アルゴリズムの違いから、楽天を手動で検索する結果とは差異がありました。
本ツールは、キーワードを入力すると、実際に検索して表示されるハズの検索結果ページのhtmlを自動でGoogle Driveのマイドライブ直下にフォルダを作成して保存してくれます。
▼新機能「検索結果htmlを解析して調査シートを作成する」
はじめにでも触れたように、これまで、調査シートを作成するという場合は、自分で検索を実施して、検索結果からテキストを抽出してコピペしていたため、単純作業ではあるのですが、それなりの時間を要していました。
本ツールでは、先ほどの「楽天・Amazon検索結果htmlを保存する」で保存したhtmlデータを解析して、各商品のデータを読み取り、自動で調査シートに配置してくれ、最後に不要になったhtmlデータと保存フォルダを削除(ゴミ箱に移動)してくれます。
▼ツールの公開情報
今回ご紹介しました「楽天・Amazon検索結果htmlの保存」、「検索結果htmlを解析して調査シートを作成」ツールは、「簡易MAP作成ツール」の1機能として一つのスプレッドシートに含まれております。
▶Googleスプレッドシート「簡易MAP作成ツール」URL
具体的な使いかたにつきましては、共有しているスプレッドシート内「使いかた」シートに記載しています。共有シートは「閲覧のみ」になっていますので、ご自身のGoogleドライブにコピーの後、拡張機能(スクリプト)の有効化をしてからお試しください。
(導入につきましても、「使いかた」シートに記載しています。)
また、Youtubeに使いかたを説明する動画をアップしておりますので、そちらもご参考ください。
関連記事「250506 Googleスプレッドシートのスクリプト(GAS)とAIを使ってプログラミングしたフリーの「簡易MAP作成ツール」に「楽天APIを使った調査シート作成」機能を追加しました。」
関連記事「240714 Googleスプレッドシートのスクリプト(GAS)とAIを使ってプログラミングしたフリーの「簡易MAP作成ツール」を公開しました。」
▼説明動画
●【新機能】『楽天・Amazon検索結果htmlの保存、検索結果htmlを解析して調査シートを作成』編
自動で、楽天やAmazonのキーワード検索結果のhtmlを保存し、保存した検索結果のhtmlを解析して、調査シートを作成する機能の紹介です。
●拡張機能(スクリプト)の有効化には、「認証」のプロセスが必要になります。不安がおありの方は、ご使用にならないでください。
●共有させていただいたスプレッドシート、ツールによって生じたデータのトラブルには一切対応できません。お試しになる際は、必ず元データのバックアップをご準備ください。
●個人使用、企業内部での使用については、フリーです。ただし、本ツールをそのまま、もしくは一部改変などして販売することは禁止とします。
●Googleスプレッドシートの内容やスクリプトにつきましては、予告なく更新することがございますことを、あらかじめご承知おきください。
▼雑記
当初は直接Web上から情報を取得するスクレイピングを使ったスクリプトを作成し、動作するところまで進めたのですが、アクセス制限に引っ掛かり易かったり、規約上問題があったりということで、検索結果のhtmlを分析する方法に切り替えました。
現状、楽天市場の検索ではそれなりの再現性はあるのですが、Amazonのほうは、まだ見直しの余地が多そうなので、今後は、アウトプットの品質を上げていきたいと考えています。