200203 ひきたよしあき / 『机の前に貼る一行』2 読書グラフィ 今日読んだ本
読書グラフィ 今日読んだ本
★ひきたよしあき / 『机の前に貼る一行』
●こういうがええんじゃ
志賀直哉(しがなおや)『清兵衛と瓢箪(せいべえとひょうたん)』
大人や情報に左右されず、自分が「こういうがええんじゃ」と思うものを
選ぶ力を持ってほしい。
美しい、かっこいいと思う気持ちは個人のもの。他人は関係ありません。
●詩人 長田弘「きみはいつ おとなになったんだろう」
●保護者とその子どもは、しぐさや態度がそっくりなのです。
保護者もこれだけ似ていればイライラもするでしょう。
だって自分のいやな面を子どもは100%引きついでいるのですから。
親がわが子の欠点ばかり気がつくのは
自分に似ているからだけではありません。
欠点にいち早く気づくことは、
危険から子を守りたい本能に近いものなのです。
しかし、年がら年中、両親にそっくりの弱い部分を指摘されている子どもは
たまったものではありません。
●子育て文学
心のどこかで「この子の一生に残る名言を言おう」と思うこと。
●人と比べても仕方がない。先月の自分と比べなさい。
●塾講師や学校の先生、みなさん異口同音に
「ペンケースに色ペンをたくさん入れている子は成績がのびない」
と言います。
カラーペンやボールペンがたくさん入ったペンケースは、
整理整頓が苦手な脳みそによく似ています。
「あれも、これも」と欲張って、
結局正しい判断が下せない姿を表しているのです。
学ぶ姿勢を作るには、まずペンの整理整頓から始めましょう。
たくさんのペンの中から、今日使うペンだけを選ぶ。
大切なのはその中から選択することなのです。
もっと言えば、家も同じこと。
ものがあふれている。
もどすべき場所にもどさないでいるものが散乱している。
いらないものを捨てる。必要なものを使いやすい場所にもどす。
勉強とは、気持ちよく生きていくのに必要な整理整頓の仕方を学ぶこと。
この学びの根本を保護者のみなさんにこそわかってほしいのです。
●道のりと距離
距離はまっすぐ測った長さ。
道のりは道に沿って測った長さ。
●この人は、ひたすら木を植え続けていた。
ジャン・ジオノ『木を植えた人』の中の言葉です。
息子や妻を失っても、ひたすら木を植えていく、主人公ブフィエ。
荒野は森のある美しい土地に生まれ変わったのです。
このお話には英雄は出てきません。
力まず、ねばり強く、みんなのために人につくす男だけが出てきます。
人にはコツコツと、しかし、とことんやれば世界を変える力がある。
もちろん、その力はあなたにも備わっています。
コツコツ続けるうちに、あなたの世界が少しずつ変わっていくはずです。
●心理学者 多胡輝
「いつまでやるか」よりも、「何をどれだけやるか」を考えて勉強しろ。
●ドイツの詩人、劇作家 ゲーテ
手が記憶する。
●懸命に、そしてゆっくりと。速く走るやつは転ぶ。
イギリスの劇作家 シェークスピア『ロミオとジュリエット』
まだ覚えていないものがある。成績が上がらない。
こんな時だからこそ「懸命に、そしてゆっくりと」なんです。
あせりは禁物です。
あせると字が乱暴になりました。
そんな話を教授にすると、
「字のきたない学生は成績も悪い」というのです。
時間がないと思って速く書こうとする学生は、
考え方が雑になり成績がよくない。
試験までの時間を充実させるコツは、
「ゆっくりと書く」ことなんだよ。
ゆっくり、ていねいに字を書く。
すると気持ちが落ち着きます。
頭も働くようになります。
懸命な気持ちは忘れないでください。
ひと文字ひと文字に祈りをこめていきましょう。
試験当日は、まず名前をゆっくり書きます。
そして、大きく深呼吸をしてから問題に向かいましょう。