250721 楽天ランキングを自動で保存・解析・調査シート化するツールを公開|商品企画アイデアに集中したいので、他のスキルは公開します
楽天ランキング調査、手作業で消耗していませんか?
商品企画を担当されている方なら一度は、「楽天ランキングから競合を調べたい」「商品マップを作るために価格帯を整理したい」と感じたことがあるのではないでしょうか。しかし、毎回手作業でランキングページを見て、コピペして、表に整理して…そんな面倒な作業に追われて、本来注力すべき「企画」に時間を割けなくなってしまうのは本末転倒です。
そこで今回は、Google Apps Script(GAS)を使って楽天ランキングのhtmlを自動保存・解析・調査シート化するツールをご紹介します。使い方は簡単。あらかじめ共有されたスプレッドシートに必要な情報を入力するだけで、面倒な下準備を一気に自動化できます。
このツールでできること
本ツールは、以下の2ステップで楽天ランキングのデータを効率的に取得・整理できる機能を提供します。
① 楽天ランキングのhtmlを自動保存
指定したカテゴリIDを入力すると、該当する楽天ランキングページのhtmlをGoogle Drive内に自動で保存します。保存フォルダも自動生成されるため、作業は非常にスムーズです。
カテゴリID以外に、フォルダ名に使用する「キーワード」、「ランキング期間」、保存する楽天ランキングの「ページ数」を入力します。

【画像:楽天ランキングと実際の入力例】

【画像:実際に作成されたフォルダと保存されたhtmlデータ】
② 保存されたhtmlを解析して調査シートに自動配置
次に、保存されたフォルダ名を指定すると、htmlから商品情報(商品名、価格、ランキング順位など)を抽出し、調査シートに自動配置します。手作業でのコピペ作業とはもうおさらばです。このシートは、別記事で紹介した「簡易MAP作成ツール」のベースデータとしてもそのまま利用できます。

【画像:フォルダ名の入力画面】

【画像:解析・作成された調査シートの例】

【画像:使用後のフォルダを削除(ゴミ箱に移動)することもできます】
ツールの活用シーン
このツールは、以下のような商品企画・マーケティング業務に役立ちます。
- 楽天市場における競合商品の価格帯分析
- カテゴリ別トレンド商品の抽出
- 自社商品ポジションの把握(価格・ジャンルなど)
- 簡易MAP作成ツールとの連携による可視化分析
使い方:ステップバイステップ
ステップ1:スプレッドシートを開く
下記リンクよりGoogleスプレッドシート「簡易MAP作成ツール」を開いてください。
ステップ2:カテゴリIDを入力してhtml保存
カスタムメニュー>「楽天ランキングhtmlを保存」を選んでください。対象となる楽天ランキングのカテゴリIDを入力し、保存ボタンをクリック。Drive上にhtmlファイルが保存されます。
ステップ3:フォルダ名を入力し、解析処理を実行
保存されたhtmlファイルの入ったフォルダ名を指定し、解析ボタンをクリック。ランキングデータがシート上に自動で展開されます。
【動画リンク:操作説明動画へのリンク】
注意事項・ご利用にあたって
- Google Apps Scriptを初めて使う場合は、拡張機能(スクリプト)に対する認証プロセスが必要です。不安な方はご使用をお控えください。
- 共有されたスプレッドシートおよびツールの利用によるデータ損失等のトラブルについては、一切の責任を負いかねます。必ず元データのバックアップを取ったうえでご利用ください。
- 本ツールは個人利用・企業内での使用に限りフリーで提供します。ツールの販売・再配布は禁止とさせていただきます。
まとめ|商品企画に集中するために「ツールに任せられる部分は任せる」
本ツールを活用することで、これまで煩雑だったランキングデータの取得・整理作業を一気に自動化できます。その分、アイデアの立案や企画の深堀りといった「人にしかできない」業務に集中できるはずです。
今後も、商品企画に役立つGASツールやシートテンプレートを順次紹介予定です。ぜひブックマーク&チャンネル登録してチェックしてみてください。